GUIの見た目について

ここまでにLinux上とWindows上でそれぞれGtkwxWidgetsを使って合計4種類の実行環境ができたわけですが、これをスクリーンショットで見てみます。Linuxはテーマをいくらでも変えられるのでこういう比較はあまり意味がないかもしれませんが、Gtkとwxの比較ということで見てみてください。

まずは、Gtk版 on Linux

次はGtk版 on Windows

そしてwxWidgets版 on Linux

最後にwxWidgets版 on Windows

こうやってみるとwxWidgets版 on Windowsだけがあまりにも違いますね。

Linux上ではGtk版とwxWidgets版はまったく見分けがつきません。デフォルト設定の違いなどが原因でボタンの縁とかツリーの選択状態が違ってたり、アイコンが違ったりタブがあったりなかったりしている関係でスクリーンショット上は見分けがつきますが、これはやろうと思えば全く同じにできます。wxWidgetsLinux上ではGtkを使っていますので、Linux上ではどちらを使っても結果的にはどちらもGtkなのです。

Windows上でのGtk版はLinux上でのGtk版とそんなに変わりません。OSが違うので全く同じとはいきませんが、wxWidgets版の変わりっぷりに比べるとたいした違いはありません。操作感もああGtkだな、という感じです。wxWidgets版 on Windowsはもう全く別物で、VC++とかでチュートリアルで作るときにできるアプリがこんなのだよな〜、って感じです。

こうやって見ると、Gtkいいじゃん、と思ってしまいますが、今後の方向性としては、やはりwxWidgetsになるでしょう。Gtkの文字化け問題は実はGladeを使わなければ多分解決できるし、Glade上では英語にしておいて、動的に日本語化すれば問題ない可能性もあります。いずれにしてもやりようはあります。しかしそこを突破したとしても、その後(まだ作ってないけど)ダイアログを開いたときのWindowsユーザの拒否反応が目に浮かぶのです。Gtkはどこまで行ってもGtkなので、気に入らない人は気に入らないでしょう。LinuxユーザでもGtkのファイルダイアログが嫌いな人は多いです。GnomeのダイアログならOKだけど、って人も多いですね。ちなみに僕はGtkのファイルダイアログは好きです。特に行き先のブックマークが作れるというアイデアはかなり秀逸だと思います。まぁ最近はWindowsGIMPを使っている人も結構いるようなので、もしかするとあれのWindowsユーザの中での認知度も上がってるのかもしれませんが。

というわけで今後はwxWidgets一本化、もしくはGtkと平行開発で行きたいと思います。